ドクターズインタビュー

院長インタビュー

「患者様にとって、おくだ内科クリニックをどんな場所にしたいとお考えですか?」
「“安住の地”になれればと思っています」
温和な表情でそう答える、おくだ内科クリニックの奥田和人(おくだ かずと)院長。

脳性麻痺の妹が生まれたことをきっかけに、医師としての道を歩み始めた奥田院長は、大学病院にて神経内科や老年内科を中心に実績を積み、難病の患者様や高齢の患者様と接し続けた経験から、一般内科診療や生活習慣病への治療のほか、老年内科やもの忘れ・認知症への検査・治療、訪問診療に力を入れて取り組んでいます。
「病気で苦しむ患者様はもちろん、そのご家族の心にも寄り添いたい」と語る奥田院長に、医院の診療理念や患者様とそのご家族への思い、将来の展望などについておうかがいしました。

“敷居は低く、親身に丁寧に”
知り合いのおっちゃんに健康相談しに行くような気軽さで

医師を目指されたきっかけは?

医師を目指されたきっかけは?

私が生まれた3年後、脳性麻痺の妹が生まれたことが大きく影響しています。
私の家は医者家系ではなかったので、まわりに妹のことを相談できる人がいない、医療機関にかかりにくい、そうした家族を取り巻く様々な困難が私を医師への道へと導いたのだと思っています。

実際に両親が苦労する様を目の当たりにしていましたから、医師になってからも「患者様はもちろん、そのご家族の心にも寄り添いたい」という思いは強いですね。
そうした思いは、当院が力を入れて取り組んでいるもの忘れ・認知症の検査・治療や訪問診療に繋がっています。

アクセス便利な医院ですが、どのような患者様がいらっしゃっていますか?

老年内科を標榜しておりますので、ご高齢の方がお越しになるケースが多いのですが、一般内科診療も行っておりますので、若い世代の患者様にも通院していただいております。
そういう意味では、患者様の年齢層は幅広いと感じております。

老年内科があるので、「高齢者しか診てくれないの?」と思われるかもしれませんが、特にそうした制限を設けているわけではありませんので、どなたもお気軽にご相談いただければと思います。

ただ、小児科は標榜しておりませんので、対象年齢は15歳以上の方を想定しており、基本的に14歳以下のお子様の診療は行っておりません。
あらかじめご了承いただければと思います。

おくだ内科クリニックの診療理念は?

どなたにも気軽にご相談いただける医院であることです。
なので、“敷居は低く、親身に丁寧に”がコンセプトですね。
知り合いのおっちゃんに健康のことを相談しに行くような(笑)、そんな気軽さでお越しいただき、満足してお帰りになってほしいと思っています。

これは医療にかかわらず、どんな仕事でもそうだと思うのですが、結局大事なのは“コミュニケーション”なのです。
特に一般内科や老年内科では慢性疾患をお持ちの患者様を診ることが多いので、当然、お付き合いさせていただく期間は長くなります。
そうして長きにわたりお付き合いし続けるためには、やはり良好なコミュニケーションは欠かせないものです。

認知症の方やそのご家族のために
毎月1回、院内で認知症カフェを開催

患者様とのコミュニケーションで大事にしていることは?

患者様とのコミュニケーションで大事にしていることは?

その方が何にお悩みで、何を求めてお越しになられたのかよく知ることです。
患者様が現在のお悩みに対する何らかの“答え”を求めてご来院されているわけですから、それに対して見当違いな答えを出すのではなく、相手の方のお気持ちを汲んで「こういう不安を抱えていらっしゃるのだな」「それに対する答えを求められているのだな」ということをよく考えて、患者様の満足に繋がる診療が行えるように心がけています。

様々な特徴のある医院ですが、院長がお考えになる一番の特徴は?

やはりご高齢の方への診療を中心に据えている部分でしょうか。
老年内科、もの忘れ・認知症、訪問診療などがそれにあたり、高齢化社会が進行する今、これらの診療の重要性はさらに増すものと感じております。

ただご高齢の方が必要とされる検査・治療を行うだけでなく、当事者やそのご家族にとっても憩いの場所となれるように、毎月1回、院内で“認知症カフェ(orange café kiki&coco)”を開催していて、コーヒーやお菓子を楽しみながら、同じお悩みをお持ちの地域の方と交流していただいたり、私が講演したり、認知症の方やそのご家族からのご質問にお答えしたり、ケアマネージャーを招いてお話ししてもらったりするなど、地域交流をはかってここで1つの“街づくり”をしていけたらと思っています。

あと、当院には私の愛犬であるトイプードルのkikiとcocoがいて、セラピードッグとして皆様をお出迎えいたします。
認知症カフェでも活躍してもらっています。

認知症の方は特に、外出するのが億劫になり家に引きこもりがちですが、そうした方にご家族が「カフェでコーヒーを飲みに行かない?」「可愛いワンちゃんに会いに行かない?」と誘うきっかけになれば幸いです。

地域の患者様にとっての“安住の地”
ここへ来たら落ち着く、ほっとする、安心できる

患者様にとって、おくだ内科クリニックをどんな場所にしたいとお考えですか?

患者様にとって、おくだ内科クリニックをどんな場所にしたいとお考えですか?

地域の患者様にとっての“安住の地”になれればと思っています。
ここへ来たら落ち着く、ほっとする、安心できる。
お買い物のついでなどにお立ち寄りいただき、血圧を測ってお帰りになるのも良いですし、私と世間話をしてお帰りになるのでも良いと思っています。
当院へお越しになられて、何らかの“満足”を感じてお帰りいただく、そんな場所でありたいですね。

先ほど認知症カフェのことをお話ししましたが、認知症の方やそのご家族に限らず、当院を“医療機関”というよりもカフェのような感覚でご利用いただければと思っています。

最後に、HPをご覧の方へメッセージをお願いします

医師が診療をご提供できる場は、診察室に限らないと考えています。
時々、患者様からこんなお電話をいただくことがあります。
「今日は体調が悪いから、診療はキャンセルしてください」
これは逆です。
体調が悪い時にこそ、医師の診療を受けるべきなのです。
ですが、様々な事情により医院へお越しいただくことができない。
であれば、「こちらから患者様の元へ行こう」とそう考えるわけです。

診療室の椅子に座って患者様がお越しになるのを待つのではなく、“患者様がいらっしゃるところが診療室”という発想で、それはそのまま当院の訪問診療のコンセプトに息づいています。

最初に脳性麻痺の妹のことをお話ししましたが、私自身、家庭内で様々な困難を抱え込まざるを得ないつらさや苦しさはよくわかるつもりです。
そうした私の家族と同じように、ご家庭でお悩みを抱え込んでしまっている方々の力になりたい、そう思っています。
それが、私がおくだ内科クリニックを作った理由とも言えます。
あなたのお悩みを、ご家族のお悩みを、是非、私たちに届けてください。

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